20244 20日(土)~511日(土)

火曜~土曜 10時~17時(428日~56日は休み)
※4月20日は17時~19時のみ開催

会場:関西日仏学館1Fレストラン レ・ドゥ・ギャルソン ランスティチュ

510日(金)17時~20時:クロージング・パーティー

素材、記憶、時間をめぐる作品を創ること、それはフランス人写真家ロレーヌ・ティリアが絶えず求めていることであり、この「La lumière des murs(壁の光)」展においてもその探究を続けています。作家にとって、写真は知覚、視線、時間との関係を変え、感覚的なつながりや、生命に必要な感情を生み出す力を持っています。写真とは眼差しを移すことを可能にする印であり、レナード・コーエンが「光が差し込むひび割れ」と呼んだものです。

この視点のおかげで、作家は自身の「素材(マチエール)」の写真、主に壁面の写真を通して、その裂け目や通り道を鮮やかに、エモーショナルに体験しようと試みます。素材は、彼女にとって光が差し込むひび割れであり、過去と現在、見えるものと見えないもの、存在と不在の間の関連性を創造し、時の刻印や記憶を明らかにします。

接近して撮影されることで、素材は現実から抜け出し、空間と時間のあらゆる目印を消失させ、感情を創造する豊かな抽象化を描き出そうとする作家の試みを可能にするのです。

ロレーヌ・ティリアは弁護士としてキャリアをスタートし、その後に画家、そして写真家に転身しています。彼女は自分自身を感覚世界の冒険者としてとらえ、自分の感情を写真イメージに変換し、再記録しようと試みています。壁の言葉、その色とりどりの思い出や独り言を感じ取ろうとしています。

Lorraine Thiria

Instagram : macosmicgirl

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  • 2024-04-20 - 2024-05-11
  • 10:00 - 17:00
  • 関西日仏学館(京都)
    〒 606-8301
    左京区吉田泉殿町8 京都市 京都府