非物質性と非実体性という概念は、日本の考え方の深層を貫いている。たとえば日本の美意識においては、軽やかさや事物の壊れやすさ、はかなさに重きが置かれている。ジャン=フランソワ・リオタール監修のもと1985年にポンピドゥー・センターで開催された展覧会「非物質的なもの」は、先駆的でしかも予見的なものだった。素材と新たなコミュニケーション媒体をめぐる、一連の新たな議論の端緒となったのだ。かつて日本においてこの「非物質的なもの」展はどのような反響を引き起こしたのだろうか。また現代の日本においてそれがさらに何らかの現象を呼び起こしているとすれば、それはどのようなものだろうか。日本はテクノロジーの最先端を走る国の一つだが、ロボット工学や「拡張現実」といった概念は、われわれの五感や世界との関わりにどのように関係しているだろうか。
ミュリエル・ラディック(キュレーター)
2016年9月9日(金)13 :30-18 :00
会場:アンスティチュ・フランセ関西-京都
ジャン=ルイ・ボワシエ (パリ第8大学名誉教授、メディア・アーティスト、研究者 パリ)
藤幡正樹 (メディア・アーティスト 東京)
ミュリエル・ラディック (キュレーター パリ)
石田 英敬 (東京大学 大学院総合文化研究科 教授)
ブノワ・ジャケ (フランス国立極東学院准教授/京都大学客員准教授)
キム・ヒョンスク(パリ第8大学)
大澤 啓(東京大学総合研究博物館)
小崎哲哉(REALKYOTO編集長)
主催:Labex Arts H2H
共催:公益財団法人DNP文化振興財団、EFEO
協力 : ANA, Kairos Art Consulting, アンスティチュ・フランセ関西
展覧会情報
京都dddギャラリー
物質性-非物質性 デザイン&イノベーション
http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/
9月8日(木)~10月29日(土)
主催:公益財団法人DNP文化振興財団
- 2016-09-09 - 2016-09-09
- 13:30 - 18:00
- 入場無料
- 075-761-2105
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アンスティチュ・フランセ関西-京都
〒 606-8301
左京区吉田泉殿町8 京都市 京都府