映画とシャンソン

1934年から2011年まで「シャンソン」が映画の中で印象的に使われているフランス映画を特集します。フランスから、映画批評家のジャン=マルク・ラランヌとクリストフ・オノレの映画の音楽を担当している人気のミュージシャン、アレックス・ボーパンを招き、講演会やライブを予定しています。

特集に寄せて
「アメリカ映画のミュージカル・コメディに比較できるジャンルはフランス映画にはない。専門家(プロの歌手、ダンサー、美術監督など)を育成するシステムがスタジオの中に作られることもなかった。しかしトーキーの発明以来、フランス映画は歌い続けてきた。フランス映画では、歌は素人の持つ瑞々しさをともなって、突然侵入してくる。ジャック・ドゥミの作品はまさに他に例を見ない「歌われた(=魅惑の)」映画の原型と言える。ゴダールからカラックスまで、ヌーヴェルヴァーグとその後継者たちはシャンソンという「間」を戦略的に表現方法の中に位置づけてきた。セルジュ・ボゾン、ヴァレリー・ドンゼッリ、ラリユー兄弟、ティエリー・ジュス、クリストフ・オノレ、その他、現代のフランス映画の作家たちはこの風変わりなフランス映画の遺産を自らの作品に取り入れている。不意の出現、予期せぬ出来事、急激な変化として、シャンソンを突如出現させる作法は、こうしてフランス映画の重要な部分を占めている。」ジャン=マルク・ラランヌ

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  • 2012-10-05 - 2012-10-21
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