2012年/115分/デジタル上映/日本語字幕付
監督:レオス・カラックス
出演:ドゥニ・ラヴァン、エディット・スコブ、エヴァ・メンデス、カイリー・ミノーグ、ミシェル・ピコリ、レオス・カラックス
夜明けから夜までの一日、オスカー氏は、ひとつの人生からもうひとつ人生へと旅を続ける。ある時は大企業の社長、またある時は殺人者、物乞い、怪物、そして父親へと…。オスカー氏はそれぞれの人物の中に完全に入り込みながら、それらの役を演じているように見えるが、どこかにカメラがあるのだろうか? いや、彼はひとり、セリーヌという背の高く、ブロンドの女性のみに付き添われ、大きな機械の指令を受け、パリの街中、そしてその周辺を移動している。仕草の美しさを求めて。アクションの原動力を求めて。そして彼の人生に登場した女性や亡霊たちを求めて。しかし彼の家、家族、そして休息の場所はいったいどこにあるのだろうか?
2013年春、日本公開予定(配給:ユーロスペース)

監督の言葉
「ある種のSF映画を想像して作りました。そこでは人間、獣、機械がヴァーチャルなもの、つまり不可視なものが退廃した形態としてのヴァーチャルなものに支配された世界で連帯しています。(…)生涯一度も映画を見たことがない人も『ホーリー・モーターズ』を見てもらえると思います(というより、そのように見てもらうことをお勧めしたいです)。」レオス・カラックス

批評
「13年、それはレオス・カラックスが新たな長編を撮るために必要な時間であっただろう。映画作家は熱気とともに待たれていたのだ。『ポーラX』は、公開時、理解されず、愛されず、痛切な失敗となったが、まるで作品自体がぴりぴりと閃光を放ち、怒りに満ちた主人公と同化しているようだった。『ホーリー・モーターズ』は、それぞれが断片的な物語を生み出すリムジンの甘美で陶酔的な揺れを帯びた、堂々たる作品である。それではここで何が語られているのか?様々なアイデンティティーを担ったある登場人物(ドゥニ・ラヴァン)について、あるいはひとりの俳優についてかもしれない。ひとりの男が登場し、彼は一台のリムジンに乗り、一日の間、何人もの登場人物たちに身を委ねる。リムジンが停まるごとに、ある物語、ある登場人物が生み出される。全部で11のアバターがこうして登場し、最後には夢のようなプロローグと素晴らしいエピローグが付け加えられるのだが、そうした13の断片は、カラックスがスクリーンから離れていた13年間のそれぞれの年の物語であるかのようだ(もちろん2008年に撮られた短編オムニバス映画『TOKYO!』の一遍である偉大なる『メルド』という例外は別にして)。(…)ハネケのように自分を裁き手とみなすことなく、観客にこのように問いかけることができる映画作家は、ゴダールを除いてあまりいないだろう。世界の美を見ようとする観客がまだいるのだろうか、その問いが芸術家の深い苦悩によって自問されるのである。」ジャン=セバスチャン・ショーヴァン「カイエ・デュ・シネマ680号」

 

※上映後、レオス・カラックスと岡田利規による対談(司会:佐々木敦)あり。

 

フィルム提供:ユーロスペース

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16:30
一般1500円、ユーロスペース会員、およびアンスティチュ・フランセ東京の会員カード、あるいは映画ポイントカードを持参の方は1200円 当日ユーロスペースにて、10:00より受付開始。先着順での受付となります。
アンスティチュ・フランセ東京 (03-5206-2500)/ユーロスペース(03-3461-0211)


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