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文学において「食」は、今も昔も変わらず作家たちを魅了し続けてきた永遠のテーマです。これまで小説やエッセイなど数多くの作品に取上げられてきまし た。

「食べる」という行為は、ごく日常的なことでありながら、私たちに生の充実と至福を実感させてくれます。「食」のテーマは、作家たちにとっても、時 として作品を最高に美味しく仕上げてくれる「材料」となります。 なにげなく手に取った小説やエッセイの、「食」にまつわる描写の中に、人間の真理を 読み取ることができたり、作家の美意識が垣間見られたり…。文学者たちの「食」に対するまなざしと、そこから紡ぎ出される言葉は、いつも私たちを驚かせ、 新鮮な目で世界を見なおすきっかけを与えてくれます。

 

アンスティチュ・フランセ東京メディアテークでは、『美食の祭典』のイベントの一環として、「言葉 を味わう」朗読パフォーマンスを開催します。

無意識の記憶を呼び起こす思い出の≪マドレーヌ≫(プルースト『失われた時を求めて』より)から、暗がりの中で瞑想的に浮かび上がる≪羊羹≫ (谷崎潤一郎『陰影礼賛』より)まで、フランスと日本、両国の文学に登場するさまざまな「食」の光景をア・ラ・カルトで楽しみましょう。
「食」をめぐる 言葉の豊かさと、フランス語の響きの美しさに、思わず舌鼓を打ってしまうことでしょう…。

 

入場無料予約不要で、どなたでもご参加いただけます。

 

朗読 :

ベアトリクス・ファイフ

ミュージシャン、フランス 語教師。演劇の技法を用いた言語習得を専門とする。2010年より東京に在住。ミュージシャンとしてコンテンポラリー・ジャズ・デュオ 「bix&marki」のヴォーカル・作詞を担当し、活動する一方、教師としてアンスティチュ・フランセ東京にてロール・プレイによるフ ランス語習得の授業を担当。また、画家としてペインティング作品の制作・展示も行っている。

パトリック・レボラール

南山大学外国語学部フランス学科教授。アンスティチュ・フランセ東京にてフランス文学(19~21世紀)文学の授業を担当。専門分野であるヌーヴォー・ロマンの研究をはじめ、コンピュータ技術を利用した文学資料の管理と研究も行っており、現在は特にフロンドの乱(1648年~1653年)とマザリナード文書に関する研究を続けている。(www.mazarinades.org を参照ください。)

 

☆★☆ 関連資料のご案内 ☆★☆

メディアテークでは蔵書コレクションの中から「食」に関するオススメ資料をセレクトした「Bibliothèque gourmande」を展開しています。貸出も可能(一部を除く)ですので、この機会に ぜひご利用ください!
リストはこちらからご覧いただけます。

 

 

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  • 2014-09-27 - 2014-09-27
  • 16:00 - 17:00
  • 入場無料
  • お問合せ:アンスティチュ・フランセ東京メディアテーク (03-5206-2560)
  • アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク
    〒 162-8415
    新宿区市谷船河原町15 東京都

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