『読書クラブ』- Club de lecture

  特別編「翻訳者とともに」

第2回目のテーマは「サガンとコレットの小説」

 

既におなじみの『読書クラブ』の特別編 、「翻訳者とともに」を開催いたします。第2回目のテーマは「サガンとコレットの小説」

フランソワーズ・サガンとコレットは、愛を語ることにおける才能で有名な小説家です。奇しくも、享年81歳のコレットが国民葬で送られた1954年に、サガンが18歳でデビュー。両作家ともに、時を経ても色褪せることのないその愛の描写が、今なお多くの読者を魅了します。二人の作家のフランス語による美しく瑞々しい描写を日本語で味わった読者も多いことでしょう。今年生誕150年を迎えたコレットは、バカロレア2023年の主題に選ばれています。サガンは最後の作品『打ちのめされた心は』が、2019年に彼女の死後15年経って刊行され、大きな話題となりました。最近では『ブラームスはお好き』の新邦訳が準備中です。

 

今回は、1991年にフランスソワーズ・サガンの『愛は束縛』、1997年に『逃げ道』の翻訳を、そして2009年には『悲しみよ こんにちは』の新訳を発表、コレットの『シェリ』と 『青い麦』の新訳も手掛けられ、英語及びフランス語のさまざまな作品を精力的に邦訳出版されている河野万里子氏をお招きします。河野万里子氏によるサン=テクジュペリの『星の王子さま』は、36以上もある同作品の邦訳の中でも最も人気があるものの一冊と言われています。読者の方々が恐らく一度は読んだことがある河野万里子氏によるサガンとコレット、その他のフランス語作家の翻訳について、河野氏のお話をうかがうとともに、参加者のみなさんと一緒に語り合っていただきます。

 

感性豊かな翻訳で評価の高い翻訳者河野万里子氏とともに、フランス文学における愛の表現の味わいを深めてみませんか。是非この機会にご参加ください。

 

2023年10月1日(日) 16時 – 18 時 東京日仏学院メディアテーク

参加費  : 1500円、 使用言語  : 日本語 (通訳なしですが、どなたでもご参加いただけます)

要予約 : Peatix 「チケットを申し込む」をクリック、 定員25名

 

メディアテーク所蔵のサガンの作品リスト

メディアテーク所蔵のコレットの作品リスト

 

講師紹介

河野万里子(こうの・まりこ)

 

翻訳家、上智大学非常勤講師。1989年、雑誌「翻訳の世界」翻訳奨励賞で最優秀賞を受賞して翻訳家としてスタート。言語は英語とフランス語。訳書にサン=テグジュペリ『星の王子さま』、サガン『悲しみよ こんにちは』(ともに新潮社)、コレット『青い麦』、『シェリ』(ともに光文社)、セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』(白水社)、グランベール『神さまの貨物』(ポプラ社)など多数。『カモメに飛ぶことを教えた猫』は劇団四季のファミリーミュージカルとして舞台化、『神さまの貨物』は第2回読者による文学賞と2021年度本屋大賞海外小説部門2位を受賞。『星の王子さま』は2006年よりロングセラーとなっている。上白石萌音との共著に『翻訳書簡「赤毛のアン」をめぐる言葉の旅』(NHK出版)。今年度より日本ペンクラブ理事。

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  • 2023-10-01 - 2023-10-01
  • 16:00 - 18:00
  • 東京日仏学院 メディアテク
    〒 162-0826
    15市ヶ谷船河原町 新宿区 東京都