©Renaud Monfourny

 

カメル・ダ-ウドは、1970年にモスタガネムで生まれた、アルジェリア人のジャーナリスト、小説家。政治活動に積極的なジャーナリストでもあり、率直な物言いと明晰な思考による分析力で知られる。アルジェリアのフランス語日刊紙、「コティディアン・ドラン」(オラン日報)などをはじめ、複数の雑誌、新聞にコラムを執筆している。ダ-ウドのデビュー作、『もうひとつの『異邦人』- ムルソー再捜査』は、カミュの『異邦人』に対するオマージュ的な作品で、2013年にアルジェリアで出版され、その翌年にはフランスで出版された。文芸評論家は一斉にこの作品を賞賛した(『ムルソー再捜査』は2014年にゴンクール賞最終候補作に残り、2015年に、ゴンクール処女小説賞を受賞した)。この小説は、世界35カ国語に翻訳され、日本語にも翻訳されて2019年に水声社から出版された。ダ-ウドはまた、複数の短編集を出版しており、さらに最近では、小説『ザブルまたは詩篇』(Actes Sud 2017)、『女をむさぼり食う画家』(Stock 2018)を二作品発表している。

 

 

©水声社

『もうひとつの『異邦人』― ムルソー再捜査』

 

カミュの『異邦人』を書き直し、殺されたアラブ人の弟の話を語る。『もうひとつの『異邦人』― ムルソー再捜査』は、カミュの『異邦人』に対するオマージュ的な作品であるだけではなく、カミュの小説を延長し、植民地の独立戦争の前と後のアルジェリアのについても描き、アイデンティティの概念についても出題をする。

2013年にアルジェリアで出版され、その翌年にはフランスで出版された。文芸評論家は一斉にこの作品を賞賛した(『もうひとつの『異邦人』』は2014年にゴンクール賞最終候補作に残り、2015年に、ゴンクール処女小説賞を受賞した)。この小説は、世界35カ国語に翻訳され、日本語にも翻訳されて2019年に水声社から出版された。

 

 

 

 

 

 

 

 

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