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Robyn Moody, de Samuel Rousseau

メディアアートの新しいクリエーションのための国際賞
「デジタル・ショック」&「可能世界のクロニクル」賞

 

日本とフランスの2つのメディアアートフェスティバル「デジタル・ショック」(主催:アンスティチュ・フランセ日本)と「可能世界のクロニクル」(主催:Zinc、Seconde Nature、協力:ラ・フリッシュ・ラ・ベル・ドゥ・メ)は、フランスでのアーティスト・イン・レジデンスに参加する日本人アーティストを公募いたします。
選定されたアーティスト(1名)は、2ヶ月間のフランスでの滞在制作の機会が与えられ、宿泊施設および制作スペースの提供と、キャリア発展のための多くの専門家との交流の機会が設けられます。
滞在中に制作された作品は、2015年10月7日から11月22日に、フランスのエックス・マルセイユ・メトロポールで行われるフェスティバル「可能世界のクロニクル」にて展示されます。

 

フェスティバル「可能世界のクロニクル2015」テーマ

「私たちはまだモデルに沿って作品を作るのだろうか?」
(仏語:Œuvrons-nous encore d’après modèle ?)

世界をより深く理解しそれについて語るために、世界をモデル化し模倣するという方法が、アーティストたちの間でますます多く採用されています。この方法はまた、科学者たちが取り組む課題や実践とも一致しています。デジタル時代のアーティストたちは、この現実世界を視覚機械を駆使しながら解釈し、検証し、変換し、客観的に解読します。自然の模倣、つまりルネサンスの遠近法に基づいて形式化された世界の表象モデルは、デジタル技術の使用によって新しい反響を呼んでいます。

 

募集内容

新しいテクノロジーを駆使したプロジェクトに贈られる賞
この滞在プログラムは、デジタル技術を使った分野横断的なアート作品の創作を支援するためのものです。新しいテクノロジーやメディアの使用や開発・研究に関わる、あらゆるフォルムや様式のプロジェクトを選考対象とします。エレクトロニック・ミュージック、サウンドアート、ビジュアルアート、パフォーニングアートなどで、新しい表現や言語の発見を促し、新しい美の経験を創出するプロジェクトを評価します。

応募条件:
日本国籍を有し、2015年4月1日現在で35歳以下の方を対象とします。
英語またはフランス語でのコミュニケーションが可能な方。

応募方法:下記の書類を英語と日本語で、下記のアドレスにお送りください。
‐ プロジェクトの企画書
‐ 企画プロジェクト制作費についての予算書
‐ テクニカル・ライダーと必要機材リスト
‐ 自己紹介文とポートフォリオ(写真や図、ビデオなど)

送付先: digitalchoc.cmp@gmail.com

応募締切:2015年4月26日(日)必着

結果発表:2015年6月15日(受賞者にメールでお知らせいたします。またこちらのウェブサイトでも発表いたします。)

選考方法:
選考は、キュレーターやフランスおよび日本の文化機関の責任者等によって構成された選考委員会が行います。
選考委員会メンバー:
・港千尋(写真家、美術評論家、多摩美術大学教授)
・Mathieu Vabre(Seconde Nature アートディレクター)、他

 

受賞後の流れ

利用施設とサポート:
ZincおよびSeconde Natureは、受賞者が制作のために必要とするスタッフの確保と機材提供を行います。またラ・フリッシュ・ラ・ベル・ドゥ・メ内の複数のスペースを使用することができます(ファブラボ、デジタル機材のあるダンススタジオ、舞台など、受賞者との相談の上決定します)。作品制作費として3,000ユーロの助成金が受賞者に与えられます。滞在場所および日当も提供されます。日本・フランス間の往復渡航費は主催者が負担いたします。

滞在施設と現地での日当について:
受賞者には、レジデンスを行う2ヶ月間にわたり、ヴィラ・ドゥ・ラ・フリッシュ・ラ・ベル・ドゥ・メの施設内にある宿泊場所と日当が提供されます。

スケジュール
2015年8月8日〜10月8日:レジデンス受け入れ
2015年10月7日〜11月22日:制作作品の展示(フェスティバル「可能世界のクロニクル」)
2016年2月:第5回「デジタル・ショック」での展示・紹介

 

応募要項(PDF)をダウンロードする

 

「可能世界のクロニクル」
2015年秋、フランスのアート組織ZINCとSeconde Natureと、エックス・マルセイユ・メトロポールの主要な文化施設であるラ・フリッシュ・ラ・ベル・ドゥ・メは共同で、国際フェスティバル「可能世界の クロニクル」を開催します。2013年に行われた「欧州文化首都マルセイユ=プロヴァンス」事業の結果を受けて、ZINC、Seconde Nature、ラ・フリッシュ・ラ・ベル・ドゥ・メの3機関はエックス・マルセイユでデジタルアートを推進する組織グループ「e-topie」に参加し、 現代の多様なデザインとしての新しいクリエーションの広がりと、地域のステークホルダーの活発な活動を紹介します。
展覧会やパブリック・スペースにおけるインスタレーション、パフォーマンス、コンサート、デジタルによるガイド、シンポジウム、ワークショップなどが二ヶ月にわたり開催される「可能世界のクロニクル」には、一般客や専門家が集まります。

ZINC www.zinclafriche.org
マルセイユの芸術文化の中心施設であるラ・フリッシュ・ラ・ベル・ドゥ・メに、10年前より拠点を置くZINCは、デジタルアートのクリエーションセン ターです。アーティストの支援やプロジェクトの企画を行い、ニューテクノロジーや新しいメディアの利用、開発および研究に関連したあらゆるフォルムや様式 の創造を推進しています。
本施設は研究と創造、学際性の概念を考察する様々なアプローチに基づいた活動をしています。
専門家のネットワーク構築や共同のプラットフォームの管理のほか、マルチメディアアートによる表現を積極的に推進するため、制作やメディエーションや協力活動を行っています。
製作プロセスを創造プロセスに役立てながら、作品やアーティストの言葉を通して、今日の世界が繊細で詩情に富んだ表象を得ることを目指しています。

Seconde Nature  www.secondenature.org
地域、フランス、世界において、配給と、創作の支援、メディエーション、研修、その他エレクトロニックアートやデジタルアートによる表現の発展を促進するための活動を行う団体。
市の中心部に位置し、500平方メートルを超える敷地面積を持つSeconde Natureは、年間を通してコンサートや展覧会、パフォーマンスや上映会、講演会やワークショップを開催し、レジデンスアーティストの受け入れも行っています。
エレクトロニックミュージックやサウンドアート、ヴィジュアルアートやパフォーミングアートなどの学際的文化プロジェクトを企画しています。
プロジェクトへの観客の参加や、新しいエクリチュールや言語の発見を積極的に支援し、新たな美的体験を可能とするようなテクノロジーによる表現を推進しています。
年間を通してアーティストの企画実現をサポートし、展覧会における文化メディエーション・プログラムを提供しています。

ラ・フリッシュ・ラ・ベル・ドゥ・メ  www.lafriche.org

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  • 2015-02-13 - 2015-04-26

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