ジャン=ピエール・メルヴィル(1917-1973)は、戦後、自由闊達な製作手法と、斬新なスタイルでフランス映画界に新風を吹き込み、その独特な美学、作風で、ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちをはじめ、サム・ペキンパー、マーティン・スコセッシ、タランティーノ、ジョン・ウー、ジョニー・トー、ジム・ジャームッシュ、北野武ら、世界中の映画作家たちに多大なる影響を与えています。アラン・ドロン、ジャン゠ポール・ベルモンドら、フランスのスター男優たちのダンディズムを美しく映し出し、ハリウッドの古典的なギャング映画を通じて、フィルム・ノワールの確固たるスタイルを完成させたメルヴィルが今年、生誕100年を迎えるのを記念して、国際シンポジウムを開催します。またメルヴィルの関連作品の上映を行います。
上映作品:
- アスファルト・ジャングル(監督:ジョン・ヒューストン/1950年)
- 勝手にしやがれ(監督:ジャン=リュック・ゴダール/1960年)
- 蛇の道(監督:黒沢清/1998年)
- コードネームはメルヴィル(監督:オリヴィエ・ボレール/2008年)
- 冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(監督:ジョニー・トー/2009年)
国際シンポジウム
フランス本国以上に、アメリカ、日本を含むアジア映画に強い影響を与え、現在に至るまで世界中の映画ファン、映画人たちを魅了し続けるジャン=ピエール・メルヴィル。フランス、香港、日本からゲストをお招き、その作品の魅力、映画史におけるその存在、現代性などについて語り合って頂きます。
登壇者:
- オリヴィエ・ボレール (ジャン=ピエール・メルヴィル展企画者・映画監督)
- 黒沢清(映画監督)
- ロジャー・ガルシア(香港国際映画祭エグゼクティブ・ディレクター)
- 伊藤洋司 (中央大学/フランス文学、映画批評)
- 司会:土田環 (早稲田大学/映画学、表象文化論)
主催:アンスティチュ・フランセ日本
共催:JSPS KAKENHI 15H03180
助成:アンスティチュ・フランセ パリ本部
アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム オフィシャル・パートナー:CNC、笹川日仏財団、TV5 MONDE
フィルム提供及び協力:シネマヴェーラ渋谷、ファントム・フィルム、KADOKAWA、オンリーハーツ
協力:日本映画大学、早稲田大学、東京国際映画祭、東京国立近代美術館フィルムセンター
関連企画
展覧会 生誕100年 ジャン=ピエール・メルヴィル 暗黒映画の美
9月26日(火)~12月10日(日)
会場:東京国立近代美術館フィルムセンター展示室(7階)
上映 ジャン=ピエール・メルヴィル監督特集上映
11月11日(土)~11月17日(金) 『いぬ』『影の軍隊』『仁義』ほか代表作を上映
会場:角川シネマ新宿
横浜シネクラブ【生誕100年 ジャン=ピエール・メルヴィル特集】
12月9日(土)
会場:東京藝術大学馬車道校舎
上映予定作品:『仁義』、『コードネームはメルヴィル』(オリヴィエ・ボレール)
講演者:岡田秀則
後援:横浜市文化観光局
- 2017-11-04 - 2017-11-05
- 開場:15分前
- 一般:1200円 学生:800円 会員:500円※5日のシンポジウムは無料。整理券を当日チケット販売時間内に配布予定。
- アンスティチュ・フランセ東京(03-5206-2500)
ジャン=ピエール・メルヴィル生誕100年記念イベント
2017-11-04 | 『勝手にしやがれ』 |
2017-11-04 | 『アスファルト・ジャングル』 |
2017-11-04 | 『蛇の道』 |
2017-11-05 | 『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』 |
2017-11-05 | 『コードネームはメルヴィル』 |
2017-11-05 | 国際シンポジウム |