『サムライ』

（フランス＝イタリア／1967年／95分／35ミリ／カラー／日本語字幕)
監督：ジャン＝ピエール・メルヴィル
出演：アラン・ドロン、フランソワ・ペリエ、ナタリー・ドロン、カティ・ロシェ

トレンチ・コートにソフト帽のジェフは、仕事に対して完ぺき主義を貫く優秀な殺し屋である。クラブ経営者殺害の依頼も、盗難車のナンバー・プレートを取り替え、恋人ジャンヌにアリバイ工作を頼んで難なく片付けた。だが、廊下で歌手ヴァレリーにはっきりと顔を見られてしまう……。メルヴィルはあらゆる無駄を省いたスタイリッシュなカメラと、孤独な殺し屋＝サムライを演じる31歳のドロンがぶつかり、フランス映画史上最高フィルム・ノワールが誕生した。
「メルヴィルは完璧なる映画人、すべてをこなす作家だった。脚本を書き、演出し、制作し、編集し、音楽もつける。『サムライ』の光もメルヴィルなんだ。彼がすべてをアンリ・ドカエに説明した。カラーで「モノクロ映画」を撮りたいとね！」（アラン・ドロン）

フィルム提供：エディション・ルネ・シャトー、アンスティチュ・フランセ日本